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私の甲状腺結節、腎臓移植にはアウト?!【その2】

幸いにも、甲状腺結節のレーザー治療をしているPitié Salpêtrière 病院は現在、夫の通うTenon病院との連携治療をしていることから(腎臓移植も然り)、Dr.Oが私の甲状腺結節の診察をしたPitié Salpêtrière 病院の先生に正式な書面で問い合わせをしてくれた。


そして、何の音沙汰もなく半年が過ぎる。Dr.Oは、病院から私に直接連絡があり、何等かの進展があったものと思っていたらしい。Dr.Oの秘書に別件メールを送った際、甲状腺の件について質問があり、病院からは全く連絡がなく何もしていないと伝えたところ、速攻でDr.Oが動きだした。


Pitié Salpêtrière病院へDr.Oが直接問い合わせた結果、どうやら、私の甲状腺結節はレーザー治療可能との判定が出ていたらしいが、その後の私への連絡を誰かが怠っていた、ということが判明した。そして今回、腎臓ドナー候補としての私の甲状腺結節をどう扱うか、再度診察・検査をして欲しいとDr.Oが依頼。そのメールが私にもccで送られてきたが、内容が怒り心頭で、まさに「この患者の甲状腺結節をさっさとなんとかしろ!💢」という文面だった。
先生素敵💝


しかしそのメールの翌日、Pitié Salpêtrière病院の医師にはまかせられないと思ったのか、Tenon病院内のDr.Oの友人でもある甲状腺専門医にお願いして、院内で問題を解決しようと思うけれど、如何か?との問い合わせ電話が。私としては、Dr.Oに任せた方が全てが早く進むので、それで同意。5分後には甲状腺検査の予約確定メールが届く。


するとその直後に今度はようやくPitié Salpêtrière病院からの電話が鳴った。予約はいつにしますかああ?というので、事情を説明してTenon病院に予約済みの件を伝えると、Pas de problème!   

今まで誰も私の甲状腺結節に興味がなかったのに、急に二つの病院からうちにおいでー💗と言われた気がして、臓器移植ドナーってすごいのね、と思った。実際はDr.Oの熱意のお陰だけど。


さて、そんなこんなで、また空白期間が長かったけれど、Tenon病院で甲状腺のエコーと組織検査を受ける。もちろん、結果は以前と同じくガンの可能性は低い。その後、その結果と以前の全ての結果を基に、甲状腺専門医との診察。Dr.Oの友人というだけあって、この医師もまたベテランの素敵な女医さん、Dr.W。穏やかで、患者の話に耳を傾けるタイプの先生。


しかしDr.Wもはやり、左側の甲状腺切除を前提に話を始め、すぐに手術日に関する説明書を提示、術後のリスクの話までし始めた。ちょっと拍子抜けした私は、

いやいや、私の甲状腺、本当に切除する必要があるの??? 検査結果見ましたよね?切除なしでレーザー治療を今から受けるってのはどう?? ところでレーザー治療って本当に効果的だと思います?その後結節が再度大きくなる可能性だってあるでしょうけれど、専門医としてレーザー治療は薦めますか?? もしPitié Salpêtrière病院で2年前にレーザー治療を受けていたとしても、結節は100%消えないので、いずれにしても今回ドナーとして甲状腺切除をする結果になっていたということですか??

思い浮かぶ全ての疑問と、レーザー治療で切除手術を免れるなら絶対その方が良いという気持ちを先生にぶつけてみた。もちろん、喧嘩腰で話したわけではない👸

約30分の診察、いや話し合いの末、先生が言った。


「あなたのメッセージは十分に伝わりました。ドナーとして甲状腺切除が必要かどうか、院内の甲状腺専門医会議で審査にかけてみます。その結果、やはり手術が必要と判断された際には8月頃に実施することになると思います。」


やっぱりちゃんと患者に耳を傾けてくれる素敵な先生だった。
もし手術が必要と判断された場合は、もちろんそれに従いますと伝え、診察室を後にした。



また詳細が長くなってしまったけれど、その審査の結果が、先月のブログセカンド、サードオピニオンのすゝめ【その1】の冒頭に書いた、病院からの手紙である。




その手紙の内容は、こうでした。

「甲状腺専門医会議での審査の結果、腎臓移植ドナーとなった場合でも甲状腺は切除する必要はないとの結論に至りました。」





勝った💪


ここまで長い詳細を読んで頂いて、ありがとうございます。
ということで、お蔭様で私の甲状腺はとりあえず救うことができました🙌
甲状腺結節は私の一部として一緒に生きていけばいいかな。



今日の写真は、ここ数日の近隣の景色。今年はすでに大雪が降ったけれど、毎日寒い!日中も氷点下なので、外に出ると冷凍庫の中にいる感じ。霧も多いので、霧氷が美しい。上の写真は雪ではなく霧氷。太陽が出ると森がキラキラ光って、息を呑む自然の美しさ。寒すぎる冬もいいです。


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