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腎臓機能入院検査

さて、予約時間の8時ちょっと前に病院到着。

24時間の蓄尿体験のつづき)

腎臓機能検査だけをする部門なので、小さな待合室には私より先に来ていたおじさん一人。少し話をすると、当然同じ検査のため来院。ベットは4つのみの本当に小さな検査部門。でも常に予約の患者さんが直接来たり電話がひっきりなしに鳴っていて、二人の看護師さんのテキパキぶりがすごい。


しかしこの病棟、古い😱
パリ19区にあるTenon病院。夫の病気である複合嚢胞腎という病気の研究においてフランスでトップのお医者さんがここにいたので(昨年定年退職されました)、夫はもう10年以上ここにお世話になっています。病棟によっては新築されたモダンな建物もあるけれど、この古ーい病棟は初めて来ました。子供の頃に連れていかれた田舎の病院を思い出す。
ベット脇には扇風機と小さな電気ヒーターが置いてあったので、おそらく冷暖房設備はない、というか絶対にない。寒くも暑くもない日の予約で良かった。でも、医療従事者の皆さん、本当にご苦労様です。


さて、前日に採取した重ーい24時間の蓄尿ボトルを看護師さんに渡すと、すぐにまた「尿採取」から開始。その後ベットで待たされること30分。この日は緊急検査の患者さんもいたりして、普段より忙しかった様子。


ようやく私のベットに現れた看護師さんは、カティーさん。夫から、ちょっと年配で金髪のカティーさんって看護師さんは親切だよ、と聞いていたので、思わず「夫からカティーさんのこと聞いています」と言ったら、嬉しそうにニッコリ。おそらく来年あたり定年であろうベテラン看護師さんは、注射も痛くない😇。


カティーさんは私の腕にカテーテルを入れて、腎臓マーカーと呼ばれる液体を注入。その後45分おきに尿採取と血液採取。採取した尿と血液に腎臓マーカーがどれぐらい含まれているかを測り、腎臓の老廃物フィルター機能を検査するもの。これを4時間行うので、尿・血液採取が計5回ほど。

ベットで横になって待つだけなので、本を持参した方がいいよと夫に言われ、2冊ほどもってきたけれど、45分おきの採取って意外と早い。せっかく読書が面白くなってきたところに「マダム・ハンセン!尿採ってきて!」と叫ばれるので、「え!もう?!」と反応してしまう。


というか、この尿・血液採取の他にも、研修医の男の子がやってきて心電図をとったり、健康に関するたくさんの質問を受けたり、食に関する長いアンケート調査の記入があったりと、何かと落ち着きません。


最初の血液検査のために朝は何も食べないで来院するように、とのことだったので、10時半ごろに朝食が与えられました。

いかにも病院食。でも空腹には美味しい😂
パン、バター、イチゴジャム、オレンジジュース、大きなカフェオレボールとヨーグルト。
カテーテルを入れた右腕をあまり曲げないように食べるのはちょっと難しかったけれど、完食。


尿採取のあとは毎回コップ1杯の水を飲むため、そのコップ1杯プラスこの朝食のオレンジジュースとカフェオレの後は、待ち時間が長かった・・・。早くお手洗いに行きたい・・・。

「マダム・ハンセン!」と呼ばれたときには思わず "avec plaisir!!!!" (喜んで!)💨と叫び、お手洗いから持参した容器を見たカティーさんの、驚いた顔。「こんなに出たの?!?!?!」😲 いや、私も辛かったんですー、あのカフェオレボールの後の待ち時間!


私の向かいのベットにいた若い女の子なんて、2回ほど我慢できずに、「すみません、もう我慢できないんですけど!」と訴えていた。私だってそれ言いたい!と思ったけれど、それじゃあちゃんとした検査結果が出ないと思うと、我慢と辛抱。ああ私って日本人



そういえば、検査の一つに排尿時間もあって、ベッドで尿採取をする場合は、排尿が終わると「ストップ!」と叫ばなければいけません。私はベットで尿採取すると音が響き渡るので(皆同じことをするので、誰も気にしないと思うけれど)、毎回お手洗いへ。その場合、トイレの水を流す音が「ストップ!」の合図らしい。朝一で来ていたおじさんもお手洗い派だったので、数回ほどお互い尿を片手に待合室前で鉢合わせ。なんとなくお互い目を合わせないようにする感じが微妙でした😌。


さて、検査時間もあと1時間というところで、昼食が運ばれてきます。
残念ながら写真を撮る気にもなれなかった残念なメニュー。というか、腎臓病には蛋白質を抑えた食事が必要なのに、ドーンと大きな鶏肉の塊。レンジで温めすぎで表面が固くなってる上に、ソースに味がない。その隣には大量のレンズ豆。当然茹でただけ。幸い、別容器にインゲン豆のサラダとデザートのフルーツサラダがあったので、こちらだけ平らげます。鶏肉は少し食べたけれど、固すぎてプラスチックのフォークがボキッ!😨
あ、これはもう食べなくていいってことだな、と解釈して食事終了。
いや、ホントに残念です、グルメの国の病院食。

その後、14時ちょっと前に検査無事終了。
カテーテルを外してもらい、途中私の健康に関することを質問に来ていた研修医の彼が、今日の検査の仮結果を説明してくれるというので、帰り支度をして待つこと数分。
さらっとやってきて、特に問題ないとの結果だったので、これにて検査終了。
今日の検査結果は主治医から連絡があるとのこと。


カティーさんにお礼を伝えつつ、夫が2か月後に同じ検査の予約を入れたので、彼に頼まれていた24時間蓄尿ボトルをもらっていいですか?と訊くと、廊下にあるから持って行っていいわよ、と。廊下へ行くと、例のボトルたちが大量に重ねてある。一つだけ取ろうとしたら、カラの軽いボトルたちが、バラバラと落ちてきた・・・😱😱😱
あーあーあーあー。。。。。。 優しいカティーさんも忙しすぎて助けてくれない。
もう蓄尿は勘弁。


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